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ケアンズ

オーストラリア:朝の散歩

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ブリスベンに暮らしている頃、乾燥したオーストラリアの朝が大好きでした。公園のそばに住んでいたせいで、ジョキングに公園に向かう人達の表情を見ることができました。それらの人達の表情と、BBCの朝のニュースの少し悲しげなテーマ音楽が重なって記憶を作っています。

ブリスベンやシドニー 、そしてケアンズはオーストラリアの東海岸にあるせいで、とても綺麗な朝焼けを見ることができます。乾いた空気と大きな大陸の大地そして高い山がないせいで、朝日が綺麗に見えます。特に海岸沿いに出ると、太平洋から登る太陽を見ることができます。

ケアンズには、現在の成田からの直行便では朝の5時過ぎに着くことになります。あまり眠らないでケアンズに着くことになりますので、この時間の過ごし方はとても難しいです。ホテルのチェックインには早く、ツアーに出ても良いのですが眠っていませので辛そうです。オススメは海外沿いの散歩です。ゆっくり、きれいな朝日を見て散歩すると、清々しい気持ちがします。

写真は、ケアンズ郊外パームコーブの朝焼けです。

 

 

ケアンズ:ブーゲンビリアの散歩道

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海外に行くと、住宅街を散歩します。ダウンタウンの真ん中では感じられない人々の暮らしを想像することができるからです。そのためには、ちょっと郊外に宿をとり、ブラブラと宿の周りを歩き回ります。

美しい住宅街として印象に残っているのは、なんと言ってもケアンズの郊外、パームコーブ です。パームコーブ はケアンズ市内から車で20分程です。海岸沿いの目抜き通りには、レストランやお土産屋が並んでいて、ちょっとその裏手にホテルが点在します。ホテルの周りには、現地の人達の住宅街が広がっています。

住宅街と言っても、別荘が多いかもしれません。街はとても綺麗に整備されていて、街の中を巡回するように鋪道が設けられていました。その鋪道の脇には至る所にブーゲンビリアが植えられていて、ブーゲンビリアの赤紫が南国の強い太陽の光を受けて、輝いていました。

豪華絢爛というわけではありませんが、清潔で静かに日常生活を楽しいでいる人たちを実感できる、そんな散歩道でした。日本では感じたことのない時間が過ぎていきます。

オーストラリア旅行の予算

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オーストラリアの物価が高いのは事実です。特にレストランは日本のようにファミレスの形態が発達しておらず、きちんとしたレストランが主体です。結果、夕食などは簡単に4〜5千円かかることになります。もちろん、フードコートのようなB級グルメのお店もないわけではありませんが、閉店時間が早いことが多く、夕食の時間にはやっていないことになります。食事の面だけ見れば、オーストラリア旅行は割高ということになります。

反面、宿泊費は日本に比べると安いと思います。100ドルも出せば、結構きちんとしたホテルに泊まることが可能です(ウルルやハミルトン島などの人気観光地を除きますが)。宿泊施設の様式もホテルだけではなく、アパートメントやロッジ、B&Bと多様です。一般にこれらの宿泊施設には簡易のキッチンが付いていることが多く、軽い食事は十分に楽しむことができます。

上記、写真はケアンズ郊外パームコーブのホテルです。このホテルのバスルームにはバスタブもありました。写真の奥に見えるように簡易キッチンも付いています。100ドル(約8千円)で宿泊できました。見た通り、ツインのお部屋ですので、1人4千円ということになります。

日本の旅館でも大体一人一泊1万5千円が相場ではないでしょうか?これに対し、オーストラリア の旅行費は1日あたり、これ以下で収まることになります。もちろん、飛行機代は別ですが。。。

ケアンズからのドライブ

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オーストラリアのドライブはとても楽しいものです。ワイン畑が広がるアデレードの郊外、ウルルの周りのアウトバックの砂漠地帯、そして有名なグレートオーシャンロード など、いろんな景色の中をドライブしてきました。それらのドライブの中でも一番、気持ちよかったドライブロードは、ケアンズからポートダクラズへと北上するキャプテンクックハイウエイです。

南半球に位置するオーストラリアでは、北上するということはより暑い地域へ向かうことを意味します。熱帯雨林地帯に属するケアンズ地方で70キロ北にあるポートダグラスへ向かう道は、いかにも夏を追い求めてのドライブという感じがあります。ドライブウェイは1時間あまり海沿いを走りますが、道自体に高低の差があり、カーブを曲がるごとに景色が大きく変わり飽きることがありません。海の色は、いかにも熱帯のそれで、強い陽光を反射してキラキラと輝きます。

写真はキャプテンクックハイウエイの途中にあるレックス展望台から飛び出したパラグライダーです。海の色と、パラグライダーの色の組み合わせが心を解き放ってくれます。

ゴールデンウィークにおすすめ:ケアンズ まだ空いています

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今年のゴールデンウィークは10連休ということで、海外に行かれる方が多いようです。5月というと、オーストラリアではすでに秋を迎えています。シドニーの最高/最低気温が20度/12度ということですから、朝夕は少し肌寒いことになります。もちろん、泳ぐことはできません。これに対して、ケアンズはまさにベストシーズンになります。夏を先取りすることができます。

すでにケアンズの直行便は完売状態ですが、ホテルはまだ空いています。ケアンズの人気はすごいものがあり、今年の年末/年始の直行便もすでに完売となっています。乗継でいけば、まだGWでもケアンズに行くことはできます。少し時間がかかりますが、それでもこの時期のケアンズは行く価値があるところだと思います。

ケアンズの中心地は便利ではありますが、あまり風光明媚な場所ではありません。ビーチもないですし、海も綺麗ではありません。ケアンズ と聞くと、グレートバリアリーフがすぐ目の前に広がっているようですが、残念ながらボートに乗って1時間以上沖に出ないとサンゴ礁は見れません。

ケアンズの中心地から少し車で走ると、B&Bやアパートメント形式の素晴らしい宿泊施設が点在しています。ホテルはどこでもある一定レベルのホスピタリティを保証してくれますが、どうしても同じような部屋の作りになってしまいます。その点、B&Bはロケーションもその有様も個性的なものが多いです。日本では全くない形式の宿泊施設に出会うことができます。

上記の写真は、ケアンズの郊外にあるワラウオング・ロッジというB&Bのリビングルームです。とても広い部屋で、大きな窓からは眼下に海を見下ろせ、そこから海風が上がってくるのを感じることができる素晴らしいB&Bでした。海外の別荘を訪れたような気分になります。このようなB&Bの多くは極めて安いお値段で宿泊することができます。

せっかくだから、日本にないような所に留まりたくありませんか?

ゴールデンウィークにおすすめ:早い夏を求めて、ケアンズ

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ケアンズの5月は、雨季の終わりにあたり、まさにベストシーズンと言える時期です。水温も27度あり、海の温度と気温の差が少なく、海に入っても寒さを感じないと思われます。同じ時期(5月)の鎌倉の水温が18度、8月の鎌倉の水温が22度ですから、ケアンズの水温の高さがわかってもらえると思います。

日本が春から夏へ向かう時期であるのに対して、ケアンズは暑さのピークである雨季を過ぎて、過ごしやすい乾季を迎える頃です。夜は20度程度になりますので、ちょっとした上着は必要ですが、それでも1日を通しては日本の夏の感じととても近いでしょう。早めの夏を感じたいという方には、ゴールデンウィークのケアンズはおすすめのデスティネーションです。

早めの夏を感じたいという方が、海外旅行に行こうとした場合、ケアンズ と比較対象となるのはやはりハワイではないでしょうか?ゴールデンウィークの時期を比較すると、ケアンズ の方がハワイよりもお高めになっています。両方とも日本人には行きやすい海外ビーチですが、大きな違いがあります。

ハワイのホノルル(35万人)に比較すると、やはりケアンズ(15万人)は小さな街です。観光客のボリュームも圧倒的にホノルルが上です。ホノルルが毎日、お祭りをやっているかのような華やかさがあるのに対して、ケアンズは田舎町を訪れたかのようなのんびりとした感じが街には漂います。ショッピングを楽しみたい場合にはハワイがおすすめですが、ゆったりとしたバーケーションを楽しむなら、ケアンズの方が良いでしょう。

ホノルルもケアンズも街を出て、少しドライブするととても良いビーチが数多くあります。それらのビーチでゆっくりとするのはとてもオススメです。プライベートビーチのような感じを味わえます。ただし、ドライブ自体はケアンズの方が安全で簡単です。一つは車が多くないということもありますが、なんといってもケアンズは車は右ハンドルで、左側交通と日本と全く同じで、とても運転しやすいです。

写真はケアンズから車で北へ約30分、名前もないビーチです。当日は、土曜日でしたが、泳いでいる人はまばらでした。

安価で豊かな海外旅行のために

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海外旅行をできるだけリーズナブルに楽しみたいという方が多いと思います。そういう方は、自分で大手旅行会社のHPで格安航空券とホテルがパッケージになったものを購入されると思います。このようなパッケージには現地のツアーが含まれていないので、それらも追加購入することになるかと思います。そうすると、実はほとんど旅行会社のパッケージツアーを申し込んだものと変わらず、値段もそれほど安くならないことになります。

このような海外旅行の方法には、いくつかの問題があります。まず第一に、格安航空券はLCCなどを使用したり、あるいは乗継が複数回かかるものを利用することが多く、現地の滞在時間がとても短くなっているケースが少なくありません。海外旅行のほとんどの時間が飛行機と飛行場で過ぎるような旅行には意味がありません。第二に、現地オプションツアーを日本語ツアーで申し込むと割高になることが多く、かつそれらのツアーについている食事は多くの場合、今一つのことが多いように思います。また、これらのツアーを少ない現地の滞在時間の中に入れ込むと時間に追われることになり、豊かな海外旅行とは程遠いものになります。

現地オプションツアーを日本で申し込むで行くのはあまり賢いやり方ではありません。なぜなら、現地の天候やご自身の体調によって、旅の計画は変更を余儀なくされることが多く、事前にすべてを決めない方がより合理的な旅行を楽しむことができます。海外のホテルには必ずツアーデスクやコンシェルジェサービスが設けてあり、それらを利用することが海外旅行の豊かにするコツだと思います。あるいは、コンシェルジェやホテルのフロントに相談すると、割と簡単に公共交通機関を使った観光の仕方を教えてくれます。英語がと思われるかもしれませんが、意外とそれらの人々はこちらの理解を推察してくれて、地図などを使って説明してくれます。それでも自身がない方は、スマホや翻訳機を使えば大丈夫です。

例えば、ウルルに行きたいと思ったら、まるで現地のオプションツアーに申し込まなくてはいないように書かれてあるガイドブックが多いですよね。現地に乗り降り自由のバスがあることはあまり触れられることはありません。これを使えば、ツアーに入らずに自由にウルルを楽しむことが可能です。

あるいは、「ウルル登頂機会2回確保」などと書かれた格安ツアーがあります。それらのツアーをよく見ると、ウルルに午後について翌日の正午にはウルルを出発することになっていることが多く、とても忙しいツアーになっています。多分、ウルルには行くとしても人生の中で1回きりでしょう。そうだとしたら、その機会をそのような短い時間で済ませんるのはとてももったいないと思います。

ゆったりとした余裕があって、かつあまり無駄なお金を使わない海外旅行を私たちは提案します。

写真はケアンズ郊外パームコーブの別荘街の風景です。

避寒地としてのオーストラリア

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写真はパームコーブのホテルのプールサイドです。陽射しが強い為に、テントの覆いが設けてありました。

このプールサイドで初老の紳士が分厚い本を読んでいました。「どこから来たの?」と聞くと、「カナダのトロント」ということでした。「もうあちらは寒いでしょう?」と尋ねると「a lot of snow」との答えでした。

北半球が冬の時に、南半球のオーストラリアは夏になりますので、北半球の英語圏、イギリスやカナダの人たちはオーストラリアに避寒に来ます。南半球ならどこでも良いのでしょうが、南半球には治安があまり良くない地域が多いので、治安が圧倒的に良いオーストラリアが避寒地として選ばれることになるのでしょう。

日本人にとってもオーストラリアは避寒地の一つです。お正月休みなどでは、ハワイの次に人気の高いデスティネーションと言えるでしょう。特に、ケアンズは日本からも最も近く、ホテルや観光地では日本人の方々が働いていらっしゃるので、あまり英語が得意でない日本人の旅行者にとっても、行きやすい場所と言えるでしょう。ただし、ケアンズは熱帯雨林地帯に属しますので、日本との温度差が大きすぎるという欠点があります。

もっと過ごしやすい避寒地をと、お考えの方には、タスマニアがお勧めです。1月のタスマニアの最高気温は23度ですので、とても気持ち良い気候です。また、降水量も少なく、きれいな青空を望むことができます。

あるいは、オーストラリアの高原地帯に出かけてみても良いかも知れません。ブリスベン近郊のサンシャインコーストを少し山際に入るとヒンターランドと呼ばれる高原地帯が広がります。ここにはとても良いB&Bがあります。日本ではゴールドコーストの方が有名です。ゴールドコーストはどちらといえば、若者の街で、クリスマスや大晦日には彼らが大騒ぎしています。この時期のゴールドコーストはお勧めではありません。

パームコーブでのランチ

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パームコーブでランチをとりました。前菜は、オイスターです。白ワインと一緒に。オーストラリアではオイスターはパトリックというレシピで提供されることが多いですが、私は白ワインと一緒に頼むので、どうしてもNatural(そのまま)でオーダーすることになります。オイスターの海の香りと白ワインのあっさりとした味わいの組み合わせがとても気に入っています。

メインはラムチョップです。シーザーサラダとマッシュポテトがつけ合わせです。ワインはシラーズです。この癖あるワインはラムチョップによく合います。ラムチョップの美味しさも、シラーズの香りもオーストラリアを訪れることがなかったら、知ることはなかったでしょう。

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ケアンズのベストシーズン

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ケアンズは日本から最も行きやすいオーストラリアの都市です。グレートバリアリーフに代表される海があると同時に、近郊のキュランダには熱帯雨林が広がります。ケアンズは熱帯モンスーン気候に属しており、その1年は11月から5月の雨季と6月から10月までの乾季に分かれます。雨季は高湿高温で、水温も高くなりますが、困ったことにこの時期はスコールやサイクロンなど天候が荒れる可能性も高くなります。乾季の方が旅行には向いていると言えますが、日によっては海には入れないほど、涼しい日もあります。

せっかく、ケアンズに行ったからには海にも入って、かつキュランダ観光なども楽しみたいと思われるなら、雨季の終わりの時期(4月か5月初め)か、乾季の終わりの時期(10月から11月中旬)が良いでしょう。これらの月の気候データを調べてみると、次のようになります。

 

ケアンズ  4月   5月   10月   11月 
最高気温( °C) 29 27 29 31
最低気温( °C) 22 20 21 22
降水量(mm) 177 91 35 84
東京 4月 5月 10月 11月
最高気温( °C) 19 23 22 16
最低気温( °C) 9 14 14 8
降水量(mm) 125 138 198 93

ここで、注目したいのは温度差です。最高気温だけで見ていくと、4月では10度、5月では4度、10月では7度、11月では15度あります。

10度も気温が違うと着ているのものが全く違います。ケアンズ便は夜成田を出発しますから、11月だとコートや厚いジャケットを着ている可能性があります。そのまま、ケアンズに着いてしまうと、暑くて耐えられないことになります。温度差というのは体調に与える影響が大きいものです。旅行に行って体調を壊すと、旅行を楽しむことはできなくなります。このことを考えると、5月の初めか、10月が最適な時期と言えるでしょう。

なお、パームコーブで散歩している時に出会ったおじいさんは、「ここの9月はパラダイス」と言っていました。

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