Southern Blue Escape Blog
ワイナリーでランチを
オーストラリアのワイナリーの中には、きちんとしたレストランを併設しているところが少なくありません。ドライブで景色を楽しみ、ワイナリーで試飲をして、お腹が空いたら美味しいものを食べるというのは、なかなか楽しい1日になります。そして、ゆったりとした贅沢な気分になります。
写真は、キャンベラ郊外のラーク・ヒル・ワイナリーのレストラン風景です。オーストラリアの陽がさんさんと降り注ぎ、とても気持ちよいランチでした。
この日は日曜日で、オーストラリアの人たちもたくさん来ていて、ここで食事をした後、ワインを箱で買って帰って行ったのが、印象的でした。
ワイナリーに宿泊する
オーストラリアのワイナリーの中には宿泊施設を併設しているものが少なくありません。これらの宿泊施設はとても居心地の良いものとなっています。宿泊施設にはキッチン及び料理用具が完備されていますので、スーパーから食料を買い込んでバーベキューを楽しむこともできます。中にはレストランがあったり、ゲータリングのサービスを行う宿泊施設もあります。これらを利用すると、さらにゆっくりとした時間を楽しむことができます。
写真は、アデレード郊外のマクレーン・ヴェールにあるチャペル・ヒルというワイナリーの宿泊施設です。このワイナリーは、少し窪んだ盆地にぶどう畠が広がり、片方の斜面にはセルラードアー(ワインの試飲・販売所)があり、その対面の斜面に宿泊施設が建てられています。施設は2階建で、2階に斜面の上から入るエントランスと食堂・リビンクルーム及びキッチンが配置され、1階に写真のような個室が配置されています。2階のリビングからは海の景色を見渡すことができます。1階の個室の目の前にはワイン畠が広がり、それぞれの部屋の扉を開けてワイナリーに出て行くことができます。
緑の中で目覚める朝は、とても気持ちよいものでした。
桃源郷へ
私たちがオーストラリアの宿泊施設の素晴らしさを強く認識したのは、写真のB&Bを訪れたことによります。ブススベンから車で2時間、アマムアという地域にある、Amamoor Homestead です。場所としては、サンシャイン・コースの山側にあたります。
このB&Bは一山全体が敷地となっており、その傾斜地に建てられています。目の前の斜面には花々が咲き乱れ、山の裾野にはこのオーナーが経営する牧場が広がっていました。とてものんびりとした景色と春の陽の中で静かに時が流れていきました。春と行ってもブリスベンですから、ポロシャツ1枚で寒くもなく、オーストラリアですから湿気がない風が吹き渡っていました。部屋は、清潔感の溢れた落ち着いた作りになっていました。お値段は想像できないくらい、格安で驚きました。
夕暮れには山の頂上にオーナーの4WDで連れて行ってもらい、緩やかに続く緑の丘陵地帯を見渡し、夜には満天の星に囲まれ、美味しいお肉を頂きました。そして、朝は庭に訪れる野鳥の声で目が覚めました。
まるで、おとぎ話に出てくる桃源郷に来たような気持ちでした。こんな気持ちを皆様にぜひ、味わってもらいたいと考えています。
青くて大きな空:オーストラリアの魅力
オーストラリアの魅力というと、グレートバリアリーフのコバルトブルーの海、あるいはウルルの赤い大地、またはシドニーの白いオペラハウスなどが代表的なものでしょう。確かにそれらは世界遺産でもあるので、多くの人はそれらを観光するためにオーストラリアを旅することになります。
それらがオーストラリアにしかないもの、オーストラリアの魅力であることは間違いありません。グレートバリアリーフではディズニー映画の「ニモ」でモデルとなったクマノミを探してみたくなりますし、ウルルの赤い1枚岩の上に立つと愛を叫びたくなります。ただ、それらはオーストラリアに行く前から想像していた景色であり、思った以上で感動はしますが、サプライズではありません。
オーストラリアを旅していると、都会でも有名な観光地でも、頭上に大きな青い空が広がっていることに気がつきます。そして、その空に驚かされます。
ヨーロッパの街、ロンドン、パリ、ローマ、それらの街を歩いていると空よりも街のもっている「伝統」や「歴史」の雰囲気に酔いしれます。アメリカ西部の田舎をドライブしていると、映画を通じて知った「自由」が心の中に満ち溢れてきます。オーストラリアでは、それらのイメージや言葉を超えて、圧倒的に青い空が見渡す限りに広がっています。
オーストラリアでも、どこに行ってもその青い空に出会えますが、一番、それを美しいと感じるのはワイナリー地域です。オーストラリアのワイナリー地域は、広大な平野と低い丘陵地帯があって、低い丘から平野部に降りる時に、空の青さと大きさを実感することになります。
上の写真は、タスマニアのワイナリーで撮ったものです。この空に会いたくなります。
静かな時間が流れる、タスマニア・テイマー渓谷
タスマニア、第二の都市、ローンセストンとその北部の海岸の間はテマー川が流れ、その両岸が迫っていることから、テマー渓谷を形成しています。日本で渓谷というと山間のイメージが強いのですが、ここは平野部の中の渓谷です。その結果、渓谷の中の水はゆっくりと流れ、それを見ているととても穏やかな気分になります。
渓谷の両岸には、幾つものワイナリーが点在しています。現地のインフォメーション・センターで地図をもらい、それらのワイナリーを訪ねて歩くと楽しいドライブになります。モダンで洗練されたワイナリーから、写真のような、ちょっとひなびたワイナリーまで多様なワイナリーを見ることができます。
この古いワイナリーの小屋がとても川の流れとマッチして、深く心に残っています。
シドニーが最も輝く時:ビビッド・シドニー
今年も5月26日から6月17日までビビッド・シドニーが開催されます。
ビビッドという名前に表されているように、まさに光の祭典がシドニーの街全体を使って行われます。代表的には、オペラハウスをスクリーンとしたプロジェクション・マッピングが有名ですが、上の写真を見てもわかるようにシドニーの港全体がキラキラと光り輝いています。
3週間に渡って開かれるお祭りですが、シドニーの宿泊施設はすぐに満杯になります。今ならまだ、間に合います。できれば、この光の祭典をホテルの窓から見たいですよね。
写真は、Destination NSW の許可を得ています。
タスマニアの小さな町:ロス(Ross)
タスマニアを訪問した4月は、秋の真っ只中でした。紅葉はあまり見られませでしたが、木々の葉は黄色になり、街中が黄金に輝くようでした。また、この時期はちょうど葡萄畠(Vinyard)収穫時期にあたり、島全体に豊かさに満ち溢れていました。
そんな季節の中で訪れた平原の小さな町、ロス(Ross)はとても記憶に残る場所になりました。宮崎駿監督の「魔女の宅急便」のモデルになったと言われるパン屋さんとその対面のカフェしかない通りは、上の写真のように、秋の光で輝いて見えました。
何もないけど、静かで豊かな時間がゆっくりと流れていきます。秋の陽の中で、ポロシャツだけでも寒さは感じません。いつか来たことのあるように思える、不思議なデジャブ感が心を満たしています。鉄道に乗って訪れたヨーロッパの田舎町のようにも、あるいは、ドライブで立ち寄ったアメリカ西部の町のようにも思えますが、これまでの感じたことのない、独特のゆったりとしたレイドバック感がここにはあります。
タスマニアの州都、ホバートから平原を1時間半、車で走り続けると、ポッツンと佇むこの町に出会えます。小さいけど、とても美しい町です。
ミドル/シニアにおすすめ:秋(4月)のタスマニア
タスマニアは良いところだと、オーストラリアの知人や友人がよく言っていました。日本人にとって、タスマニアはタスマニアデビルやタスマニアタイガー(絶滅しましたが)に代表されるように野生が豊富なところしか感じられず、何が魅力かいまひとつピンとしませんが、訪れてみるとタスマニアが特別な場所であることがわかります。
歴史的に見てもシドニーに次いで開拓された場所であり、オーストラリア人にとって原点というべき場所です。その意味で、特別な場所なのでしょう。さらに、この地がオーストラリア本土からも切り離された場所で、日常生活から異次元のイメージがここにはあります。時間がゆっくりと流れることが実感できる不思議な場所です。
若い頃にここを訪れてもごくありふれた田舎としか、思わなかった気がします。しかし、ある程度年齢を重ねてここを訪れると、自らの「来し方」が透けて見えるような気がします。ゆったりと過ぎる時間の中で、「あの時はああだった」、「あの時はなぜ、あんなことを言ったんだろう?」とか、そんなことが心に過ぎります。悔恨とは違い、遠くの場所に置いた自分が見えてくるような感じを受けます。
私が訪れたのは4月の初め、秋が深まる頃でした。どこも実る秋の美しさに満ちていました。その中でゆっくりと静かに時間は過ぎました。ぜひ、ミドルやシニアの方には訪れてほしい場所です。
新年のご挨拶
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくおねがいします。
さて、写真は世界一白い砂浜としてギネスブックにも登録されているジャービスベイです。写真で見ての通り、透明な水と真っ白な砂浜がとても印象的な海岸です。シドニーから南へ3時間ドライブで着きます。
オーストラリアの海というとグレートバリアリーフが有名で、多くの日本の方はケアンズやハミルトン島へ行かれることが多いようです。ジャービスベイは日本ではほとんど、知られていません。オーストラリアの友人が、海としてはここが一番、綺麗だというのを聞いて訪ねてみました。
確かに、綺麗です。そして、ここの良さは全く観光地化しておらず、本当にのんびりと過ごせる場所であるということでしょう。観光地ではないですが、オーストラリアの人達、特にシドニーの人達がリッラクスするために、そうエスケープするために訪れる場所であるので、とても洗練された宿泊施設もあります。
私たちの会社としては、今年もこのような、日本人ではあまり知られていない、リッラクできる場所を皆さんに紹介したいと考えています。
よろしくお願いします。
写真は、 Discover Jervis Bay の許可を得て使用しています。
島全体が自然の動物園:カンガルー島
オーストラリアは、ほぼ全土で野生のカンガルーやワラビーを見ることができます。カンガルー自体はそれほど、珍しくはないのですが、コアラやアシカ、オットセイ、ペンギンなどの群生を見ることが出来るのは、ここ、カンガルー島だけです。カンガルー島の魅力は、多様な動物に出会えることと言えるでしょう。
カンガルー島の魅力は、野生動物だけではありません。リマーカブル・ロックスやアドミラルズ・アーチ、そしてリトルサハラと呼ばれる砂漠など、日本では見ることの少ない景色が広がります。この島は、ほぼ東京都と同じ面積ですので、日本人の想像する「島」ではありません。カンガルー島を訪れるにしても、現地でツアーに参加するか、レンタカーを借りなければ廻れません。
カンガルー島はアデレードからはバスとフェリーを乗り継いで片道4時間かかります。飛行機もアデレードから飛んではいます(45分)が、できればアデレードからレンタカーを借りてゆっくりドライブすることをお勧めします。途中のフルリオ半島はとても良いところだと、オーストラリアの友人たちが言っていました。こういう場所を尋ね歩くと、きっと忘れられない旅になるでしょう。
写真は、South Australian Tourism Commission:の許可を得て使用しています。