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パース

オーストラリア 旅行で必ず行く場所〜植物園

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オーストラリア旅行に行く時、必ず寄る場所があります。植物園、ボタニックガーデンです。

住んでいたブリスベンでは、中心街であるクィーンズ・ストリートから歩いて10分ほど、川べりにとても静かで、大きな植物園がありました。朝夕は、ジョキングをする人で賑わいますが、昼下がりは掃除をする係りの人ぐらいで、オーストラリアの青空の下に広がる緑の空間を独占することができます。キャンベラでは熱帯雨林が丘陵地帯に作り込まれていました。シドニーでは、街のアイコンであるオペラハウスの裏手に港を見渡せる植物園が設けられています。

オーストラリアの都市には必ず綺麗な植物園が整備されていますが、最も印象的なのは、パースのキングスパーク&ボタニックガーデンです。この公園は、街の中心部からバスで10分ほど、街全体を見渡す小高い丘の上に設けらてれいます。この公園から、見るパースの街がとても美しく、パースというとその情景を思い出します。

訪れたのは9月でしたが、公園は春の訪れを表すように花々が咲き始めていました。この公園では、西オーストラリア州を代表するワイルドフラワーが展示されており、それにも強い印象を覚えました。

パース のベストシーズン

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2019年9月から、ANAの直行便がパースへ就航することが発表されています。シドニー〜パース間が飛行機で約5時間かかりますので、これまでは日本から簡単に行ける場所ではありませんでした。行くとすると、香港やシンガポール経由で乗継便を利用するしかなく、旅行先としてはオーストラリアの中でも話題にのぼりにくい都市だったと言えるでしょう。

ただし、訪れた人は皆さん、思い出深い場所だとおっしゃいます。私も行くまではあまり意識したことがなく、とても遠い場所というイメージしかなかったのですが、行ってみると皆さんの意見に納得してしまいました。パースは、スワン川沿に発達した静かな落ち着いた街ですが、一歩街を出ると、インド洋に面した素晴らしいビーチやアウトバックに広がる山々など、日本とは全く異なる景色を見ることができます。インド洋にはクオッカで有名なロットネスト島があり、砂丘地帯にはとても不思議な光景であるピナクルズがあります。また、春先からは野山にワイルドフラワーが咲き乱れます。ワイルドフラワーはあまり雨水に恵まれないところに育つために、ある意味、ケバケバしい感じもしますが、まさにその名の通り、力強い野生を感じさせてくれます。

上の写真はワイルドフラワーに代表的な花であるレッドアンドグリーン・カンガルー・ポーです。花の形状がカンガルーの手に似ているから、この名前がついたそうですが、西オーストラリアの州花でもあります。(なお、一緒に写っているピンクの花は別の花です)まさに、このような花が咲き始めるのが、9月、現地の春です。ANAがこの時期を選んで直行便を就航させたのもわかります。パースの一番良い時期です。

 

見たことのない景色へ

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海外旅行に行く楽しみの一つとして、日本では見ることにない景色を出会うことがあげられると思います。自然の壮大な景観に直面すると、その景色を心に刻み付けるように立ちつくすだけのことがあります。自分の単語帳では、その場にふさわしいものが見つからない時には、只々、その景色に同化するように立ちつくすだけです。

オーストラリアにはそのような壮大な景色が数多くあります。ウルルは一枚岩の雄大さで、グレートオーシャンロードは永遠に繰り返されるように思える波の白さで、そしてブルーマウンテンズは朝陽に輝く山の青緑色で、私たちを魅了します。それらの景色に直面した時の心の動きは忘れることはできません。これらの三つの景勝地はオーストラリアを代表する景観と言ってよいでしょう。

私が旅して出会ったオーストラリアの景色の中で、上記三つの代表的な場所に負けず劣らず、私に強いインパクトを与えたのは、写真のピナクルズです。この石柱群は、パースから北へ2時間半車で行った、砂丘の中にあります。この砂丘はインド洋に向かって広がった斜面にあり、その斜面全体に1メートルから3メートル程度の石柱が無造作に立っています。まるで、インド洋に落ちる夕陽に向かって人が立ち尽くしているようにも見えますし、古い神殿の廃墟のようにも思えます。なぜか、とても神聖で荘厳な場所に思えてしまいます。

この場所に夕暮れ時に訪れると、白い石柱を赤い夕陽が染め上げ、それを見ていると動けなくなります。とても不思議な場所でした。

 

海外旅行の目的地としてオーストラリア をお勧めする理由

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海外旅行に行きたいと思う場合、次のようなことを考えます。

①日本では見ることができない景色に出会えるか、あるいは日本ではできない経験が出来るか??

②日本では食べられない美味しいものに出会えるか?

③旅行が安全に行えるか?

④現地で簡単な言葉でコミュニケーションが取れるか?

海外を旅すると気づくのですが、日本の風土や景色はかなり特徴的なもので、世界のどこに行っても日本とは異なる景色を見ることになります。その理由の一つは、日本が島国であることに由来します。多くの国々は大陸の中にあります。島国として有名なのは日本とイギリスでしょうか。イギリスは、日本よりもずーっと寒い地域にありますし、四つの国(イギリス、ウェールズ、スコットランド、北アイルランド)の連合国でもある関係で、社会的成り立ちも複雑な印象を受けます。その分、ロンドンなどの国際化の進展度合いは東京のそれよりも進んでいる印象を受けます。日本も海外の人達が急速に増えてはいますが、それでもやはり世界標準から見るとかなり閉鎖性の高い国と言えるのではないでしょうか。

この日本の閉鎖性は料理の問題に直結します。日本料理はかなりユニークな存在と言って良いでしょう。生魚を食べる文化は日本だけでしょうし、これほど多様な麺を食するのも日本だけでしょう。海外で暮らすと、日本の日常生活でどれほど、麺類を食べていたかに気づきます。蕎麦、うどん、ラーメンを中心に、1日1回は麺類を食べている日本人は多いのではないでしょうか。さらに、とんかつに代表される日本の洋食も日本独自の発展を遂げたものであり、決して欧米社会では食べられないものです。食に関しては日本はかなり独特性を保持していますが、それだけ閉鎖性も高い気がします。日本では世界各国の料理を食べられますが、かなり「日本化」したものになっています。例えば、ビーフステーキは日本のものと欧米のものでは全く異なります。欧米のものは赤身を食べるのに対して、日本のそれは脂がのった食べ物です。今日では日本の食べ方も"Wagyu"として世界ブランドになりつつありますが、それでも肉の厚さなどは日本の牛肉の食べ方とは全く違います。その意味で、世界には日本で食べれれないものがたくさんあります。

以上の①、②に関しては、日本以外のどこに行ってもそれぞれの楽しい経験ができることになります。

重要なのは、③と④です。海外で危険なことにあったりすると、それだけで旅行の楽しみは失われます。危険というほどではないにしても、スリやひったくなどの軽犯罪に巻き込まれるだけでもかなり嫌な気分がします。スペインやイタリアなどの南欧諸国ではそのような犯罪に会う確率は高いです。また、発展途上の国々では政治的な動乱などに巻き込まれる危険性がありましし、フランス、イギリスなどの先進国はテロの危険性もあります。オーストラリア はこれらの危険性が少ない国として有名です。海外でゆっくりとストレス発散をしたいと思われる方には、その安全性からオーストラリア は最適な場所です。

私たちの会社にお問い合わせいただく方の中には、「英語が話せない」とおっしゃる方がいます。確かに、映画の中の英会話がわかる方はそれほど、多くはないでしょう。しかし、そのレベルの会話は旅行する際には、ほとんど必要ありません。難しいビジネスの交渉をするわけでもなく、人生を語り合うわけでもないですから、カタコトの英語で十分に楽しめます。旅先で出会う人の多くは、観光業に携わっているはずですから、カタコトの英語には十分慣れています。極端に言えば、”プリーズ”をつけて単語を並べれれば意思は通じます。日本人は英語ができないと思い込みすぎのような気がします。確かに思うことを全て伝えることは不可能かもしれませんが、少なくとも単語を一番知っている言語は、英語であるはずです。知っている単語を使って、あるいは電子辞書を見ながら、コミュニケーションをできるのは英語しかありません。現地の人と少しでもコミュニケーションができれば、旅の楽しみは倍増します。そして英語を公用語としている国で最も安全な国がオーストラリアなの です。

「言葉ができないので不安だ」と思われる方は、現地でトラブルに見舞われたらどうしようと思われているようですが、オーストラリア は安全な国ですので、そのようなトラブルに遭遇する確率はかなり低いです。カタコトの英語で、十分にオーストラリア 旅行は楽しめます。

写真はロットネスト島のクオッカ、カンガルーの一種です。

 

 

オーストラリア旅行の計画スケジュール

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ネットなどによれば、海外旅行のダントりは次のように説明されることが多いようです。

① 3ヶ月前:旅行の目的地や期間を決める

② 2ヶ月前:ホテルや航空券を手配する

③ 1ヶ月前:旅行先の情報を集める

オーストラリアの人気の観光地では、このスキーマは当てはまりません。具体的には、ウルルやハミルトン島などの観光地は、3ヶ月前ではホテルが手配できないことが多く、6ヶ月前ぐらいの余裕は必要です。「ウルルに行きたい」と思われのは、テレビや雑誌などの情報に刺激されることが多いと思われますが、それらの情報によると割と簡単に行けるように感じられます。前にも述べましたが。ウルルは簡単に行ける場所ではありません。地理的に見ても、日本から遠く、またその設備の面から行っても収容人数が限定されています。突然、3ヶ月前に行きたいと思われても、宿泊施設や飛行機がいっぱいのことが多いようです(もちろん、日程によります)。夏休みや冬休みは、少なくとも半年前に手配しないと無理でしょう。

働いている人にとっては、むしろ取ることのできる休みの期間が最初に決まって、その期間でいける場所を探すことが多いのではないでしょうか?よって、そのプロセスは上記と異なり、次のようになるでしょう。

①  休みの期間が確定する。

② 行きたい場所をいくつかピックアップして、その情報を集める。

③ ホテルや航空券の手配する。

②と③のプロセスは、不可分になることが多いと思います。行きたい場所を決めても、宿泊施設や飛行機に空きがないとその旅行は不可能になりますし、想定した予算を超える可能性もあります。これらのプロセスを個人で合理的でやろうとするとかなりの時間が必要です。その場合には私たちにお任せください。

旅行期間と希望旅行先をお伝えいただければ、最適の旅程をお作りします。もちろん、これは無料のサービスです。

写真はパースの公園から中心地を見た情景です。

 

冬休みにオススメの場所〜パース

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「この冬、オーストラリアに行きたいのですけど、どこがオススメですか?」という問い合わせを受けました。

初めてなら、やはりシドニーはハズせない場所です。見る場所もたくさんありますし、街が綺麗で歩いていても楽しいでしょう。この秋から、直行便が就航して話題のメルボルンも良いでしょう。オーストラリアの中では一番、ヨーロッパの雰囲気がする街で、ギリシャ人街などの日本にはない情緒が楽しめます。このような代表的な都市は、いつ行っても季節に関係なく楽しいので、年中、オススメの街と言えるでしょう。

それに対して、ウルルは灼熱の砂漠と化していますので、この時期はあまりオススメではありません。ケアンズも雨季に入っているので、避けた方が良いでしょう。ビーチに行って雨に降られるほど、悲しいことはありません。

日本の冬は、オーストラリアの夏ですので、南に行く方が良いでしょう。(南半球のオーストラリアでは北は暑く、南は涼しいのです)。その意味では、オーストラリア中級編で書いたように、タスマニアやパースがオススメということになります。タスマニアは夏も良いのですが、秋が抜群に綺麗なので、ここでは触れません。

パースは、絶対に夏に行くべき場所です。ビーチがものすごく美しく、世界中の人が憧れる場所ということが実感できます。また、イルカと泳ぐことや、ロットネスト島にクオッカを見にいくなど、夏のアトラクションが目白押しです。

パースは西海岸ですので、シドニーやメルボルンよりも時間はかかりますが、その分、のんびりとしたレイドバックの感じが強く、そしてインド洋からの海風が街中を吹き抜けています。夏の間、ほとんど雨は降りませんので湿気もなく、とても過ごしやすいです。

写真は、インド洋に沈む夕陽です。

神々しい景色の中で

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写真は、パースの郊外、ピナクルズの夕焼けです。ピナクルズは2〜3メートルの白い石柱が乱立する砂丘なのですが、すぐ目の前はインド洋です。以前、この情景は「神々の神殿」と表現しました。昼間の石柱の景色がギリシャの神殿を思い起こさせるものだからです。その神殿のような景色の向こうに夕陽が落ちていく様子は、圧巻でした。このような情景に佇んでいると、「神々しい」という形容詞が心の中に浮かびました。

逆光なので、うまく撮れていませんが、雰囲気だけは伝わるかと思います。実際の景色は、赤い夕陽によって白い石柱の色が、ピンクから次第に赤に変わっていき、見事なのものでした。その色の変化を見ているだけでも飽きないものです。

パースに行かれるなら、9月から3月まで、すなわち現地の春から夏の間がベストだと思われます。春はワイルドフラワーが咲きほこりますが、夏はロットネスト島などのビーチが素晴らしい時期です。また、「イルカと泳ぐ」などのパースならではのアトラクションもあります。

お正月休みにいかがでしょうか?シドニーやメルボルンほどの混雑はないでしょうが、パースはオーストラリアでも人気のデスティネーションですので早めの予約がオススメです。

季節の訪れ:オーストラリアの季節感

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日本では各地で桜の便りが聞かれ、まさに春を迎えようとしています。この季節は、冬の間にふさぎ込んだ気分から、花々の開花と同時に目の前が急に開けるような開放感を味わえる季節と言えるでしょう。季節感と暦は直結しています。4月のカレンダーをめくると、あるいは3月末を迎えると誰もが花々の開花を心待ちにしています。日本ではこの季節が、学年や会計期間の更新時期にも当たることから、この開放感は独特のものとしてうつります。個々の社会や組織が新人を迎え、気分のリニューアルが促進されるようです。

同じ4月が、オーストラリアでは紫外線の強い夏が終わり、静かな秋に移行する時期にあたります。オーストラリアの南、タスマニアではこの時期、綺麗な紅葉が山々を染めます(紅葉というより、黄葉ですが)。強い太陽の光に照らされて疲れた身体を休める静かな時間、秋の到来です。

日本とは全く逆の時間が流れます。それを先取りとみるか、退行と感じるかは、その人の置かれた精神状況に関係するのでしょう。

上の写真は、昨年9月に訪れたパースのキングス・パーク&ボタニックガーデンの情景です。彼の地ではまさに春が訪れ、花々は命の輝きであふれていました。日本ではちょうど暑い夏が終わり、夜風の冷たさを感じ始める頃でした。その時は、彼の地の春を時間が急に進んだように感じました。

さて、皆さんがオーストラリアを訪れるとその時をどのように感じるでしょうか?

 

クオッカのぬいぐるみ

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パースで宿泊したパンパシフィックホテルでは、ウェルカムのシャンパンやチョコレートと一緒に、クオッカのぬいぐるみが置いてありました。

数日後、実際にみたクオッカはほぼこの大きさで、そして肌の感じがこのぬいぐるみと同じでちょと驚きました。クオッカは想像した通りの動物で、大きさもちょうどいいものでした。さらに驚いたのは、その人懐こっさです。ロットネスト島に渡って、ちょっと歩くと、クオッカの方から寄ってきます。また、レストランでは「おすそ分け」を狙って足元をウロチョロします。

家の飼い猫よりもずーっと人懐っこい、なのに有袋類という不思議な動物でした。

話題のクオッカです。

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NHK/BSの「ワイルド・ライフ」でも取り上げられた、「世界一幸せな動物:クオッカ」です。大きさは猫程度ですが、オーストラリア独特の有袋類で、お腹には袋があります。

パースのフリーマントル港から45分沖合のロットネスト島に住んでいます。ロットネス(Rattnest)は、rat(ネズミ)とnest(巣)を組み合わせたもので、ネズミの巣という意味のようです。確かに、クオッカは大きなネズミと言えば、そのようにも見えます。

クオッカは口角が上がっており、微笑んでいるように見えます。そのために、「世界一幸せな動物」と呼ばれ、そのセルフィーが数多くネット上にアップされています。

フェリー埠頭から歩き島の中心部に歩いて行くと、至る所でクオッカが見られます。中には、上のようなクオッカの親子もいます。クオッカたちはとても人間に慣れていて、全然怯えません。写真も撮り放題でした。

 

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