キャンベラ
オーストラリアの魅力:空の広さと夜の色
オーストラリアを旅しているといつもその空の広ささと大きさに心が動かされます。日本では見たことない大きな青空がどこまでも広がっています。
オーストラリアの郊外をドライブしていると、夕焼けの美しさには息をのむほどです。夕暮れが迫ると車を路肩に止めて、変わって行く空の色を見つめています。日本に比べると湿気がないせいか、空の青が夕焼けの紅色に変わり、そして夜の漆黒に変化していく様子はとても鮮明で、何度も見ても唖然と、声もなく見つめるだけです。
最初の頃は、この美しさは夕陽の紅色の美しさと思っていたのですが、ある時から夜の漆黒こそがこの美しさのベースを形成しているように感じ始めました。砂漠が郊外にまで迫っていて、見渡す限りに山の形がないオーストラリアでは太陽の光が落ちていき、夜の深い黒が支配する様子がよく分かります。それは、昼間の空の青と夕陽の紅と夜の漆黒が織りなす一枚の絵画です。その絵画は連続写真のように、表情を変えていきます。ギリギリの美しさは、最後に支配する夜の黒によって支えられています。
ブッシュの先に落ちていく夕陽の美しさを見ると、オーストラリアに今、いるんだと思います。
写真はキャンベラの友人を訪ねるために、シドニーから車を運転していた時に撮ったものです。
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