シドニーの生活を実感する旅:大人の修学旅行
還暦を迎えられたご婦人達が、海外の生活を実感できる旅を企画してほしいとのご依頼をけました。中学生時代の同級生4人組で還暦を迎えたお祝いとして、「大人の修学旅行」を希望されているとのことでした。
「大人の修学旅行」とは、簡単な英会話にチャレンジしながら、現地の人が使っている公共交通機関に乗って、現地の人達が通うレストランに行ってみたいとのことでした。そこで、当社の役割は観光案内をするのではなくて、旅行の大枠の企画と現地でのサポートでした。
ご依頼に従って、シドニーの旅行を企画しました。当初は、ワイナリー地域のB&Bをお勧めしようと考えたのですが、この時期(5月)のオーストラリアは晩秋にあたり、ビンヤード(葡萄畑)は落葉しており、寂しい景色になっています。また、旅行期間が5日間ということでしたので、今回はビビッド・シドニーが開催されているシドニーだけに滞在することにしました。
第1日
シドニー行きの深夜便に成田空港から搭乗しました。
第2日
シドニー空港に着くと、まずOpal Card を購入します。
このカードがあれば、シドニーの公共交通機関は全て乗れます。
このカードを使い、電車に乗ってホテルに向かいます。
シドニーは秋でした。
ホテルは、セントラルで乗り換えて3つ目の駅に取りました。部屋にはキッチンもついていますので、ちょっとした食事も可能です。
部屋にはベッドルーム以外にリングルームもあり、かなりリーズナブルです。
このお部屋に二人ずつで宿泊していただきました。
荷物をホテルに置いて、歩いてゆっくりシドニーの中心、タウンホールに向かいました。20分程の距離ですが、ずーっと下り坂ですので楽です。
クーイン・ビクトリア・ビルディングにお連れした後、ちょっとお腹が空いたとのことでしたので、中華街の飲茶のお店を紹介しました。
この後、ホテルに戻り、少し夕方まで一休みです。
夕方になったので、近くのスーパーマーケットをご案内しました。
(ホテルから歩いて3分ほどの距離に大きな店舗がありました。)
デリカデッセンには、オリーブやチーズのバーがあるだけではなく、オーストラリアのスーパーには必ずと言ってよい程、売っているチキンの丸焼きがありました。
お客様達は、このスーパーマーケットの食材でディナーを済まされるということでしたので、このスーパーの全体のレイアウトと、日本と同じようなセルフのレジの仕方をお伝えしました。お客様は初めて見た現地の食べ物に興奮されているようでした。今回の目的の一つである現地の人と同じものを食べることを、お客様だけで十分に楽しんでおられるようでしたので、私は近くのインドカレー店に行きました。なお、お客様は全員、海外携帯をお待ちなっていましたので、何かあるといつでも私に連絡がつくようにしてありました。
夜9時過ぎにお客様にお電話をおかけして、困ったことがないことをご確認して、「お休みなさい」を申し上げました。2日目は終了です。
第3日
この日はシドニー観光のアイコンであるオペラハウス見学がメインです。まずは電車に乗ってサーキュラーキーに向かいます。そしてオペラハウスまで歩きます。
気温は20度程度で暑くも寒くもなく、とても気持ち良い日でしたが、陽の感じは秋の終わりの優しいものでした。この日はVivid Sydney の初日にあたり、街中、その飾り付けがしてありました。やはり、オペラハウスがメインの会場になりますので、昼と夜の表情の違いを実感して欲しいと思い、お連れしました。お客様はオペラハウスのツアーに参加されました。その後、対岸のロックスにお連れしました。
ロックスはちょっとしたお土産屋さんやカフェ、レストランが立ち並んでいます。いくつか有名なお店の場所をご紹介し、ここで一旦、解散しました。同じ場所で夜に再会することをお約束し、お客様はシドニーの探訪に行かれました。
Vivid Sydney が始まりました。この日はオペラハウス側からVivid Sydney 観光をしました。Vivid Sydney は街中をライトアップするお祭りですが、やはりサーキュラーキーが中心と言ってよいでしょう。
オペラハウス側から見ると、対岸のMOMA(現代美術館)のプロジェクションマッピングが一番、目立ちます。
私も Vivid Sydney は初めてだったのですが、想像よりは光が多くはなかったように思います。西洋を旅すると、ホテルの間接照明や街のネオンの暗さに驚くことがありますが、やはり欧米人との視覚の違いは大きいのでしょうか。日本の街の輝きを知っている私たちから見ると、それほどの輝きを感じられませんでした。それではつまらないお祭りかというと、そうではありません。とても懐かしい、そしてほのぼのとするお祭りです。子供の頃に行った秋の夜祭を想起しました。夜店が出ているのですが、どこか吹く風が冷たく思える、そんなことを思い出しました。もちろん、規模は違いますが。また、このお祭りには世界中から人々が集まっていました。それらの人達が家族連れで訪れ、各々別の言語で語り合っていました。家族の話す多様な言語が混ざり合って、あったかい雰囲気を作っていました。
第4日
遅い朝食を済ませて、ボンダイビーチにお客様をお連れしました。シドニーの素晴らしさは、きれいなビーチが都市の周りを取り囲み、それらのビーチに30分程度で行けることだと思います。今回は、それらのビーチでも特に有名なボンダイビーチに行きました。もちろんこの旅の目的に従って、現地の人が使う公共交通機関を使って行きました。
ボンダイビーチに着いたのは1時過ぎだったのですが、低い晩秋の太陽が芝生に木の影を長く作っていました。このビーチの周りには、おしゃれなカフェがたくさんあります。お客様はそこでお茶をされました。
一度、ホテルに戻り、お客様と「シドニー最後のディナー」としてオススメのラムチョップのお店に行きました。(写真も撮ったのですが、料理の写真は難しく、美味しく写っていないので、カットします)。とても甘いラムでした。
ディナーの後、またサーキュラーキーに行き、今度はロックスの方からオペラハウスのライトアップを見て、その後、フェリーの乗って輝くシドニーを見ました。
第5日
朝、シドニー空港から成田へ向けて飛び立ちました。夕刻、成田に着きました。
帰国後、次のようなメールをいただきました。
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高田橋様
とてもユニークな楽しい旅行をありがとうございました。
光り輝くオペラハウスや美術館が今でも目に浮かびます。また、ボンダイビーチへのミニ旅行もとても楽しかったし、スーパーのお買い物も見たことのないものばかりで、驚きの連続でした。
私たちの45年ぶりの修学旅行、大成功でした。ありがとうございました。
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