ウルル(エアーズロック)に行く前に知っておく事
夏にウルル(エアーズロック)に希望され方の問い合わせが続いています。ウルル旅行を企画する時には必要な知識をまとめておきます。
①距離感の問題:思った以上に遠い
「シドニーに行くついでに、せっかくだからウルルに行きたい」という問い合わせが結構、来ます。気落ちはよくわかります。オーストラリアに行ったのだから、ウルルも行ってみたいと思われるのでしょう。シドニーとウルルの距離が、東京と高尾山の感じで話される方が多いのですが、実際のシドニー 〜ウルル間は2800キロもあります。この距離は北海道〜沖縄間とほぼ同じです。1日目にシドニー に泊まって、翌日はウルルに日帰りしたいというお客様もいらっしゃいます。それは札幌に宿泊して、石垣島を日帰りしたいというのと同じです。
②飛行機:直行便の数と飛行機の大きさ
日本からウルルへ行くのは、シドニー、ケアンズ、メルボルンのいずれかで乗り換えることになります。日本から行くと、ケアンズが一番、便利ですが、1日1便しかありません。シドニーは1日4便ありますが、あまり大きな飛行機ではありませんので、すぐ売り切れになり、アリススプリングスという飛行場を中継して行くことになります。
③宿泊施設:その少なさ
最高級ロッジであるロンギチュード131を別にすると、他の4つの宿泊施設はエアーズロックリゾートという場所にあります。エアーズロックまでには車で25分の距離です。世界的にも有名な観光地であるのに関わらず、4つのホテルしかないのですから、混むのは当然です。
④ウルルの登頂:その危険さ
ウルルの登頂禁止が話題になっていますが、ウルルが現在でも登頂は推奨されていません。上の写真は、ウルルの登頂口ですが、"No Entry"とはっきり書いております。また、登り口にある看板には「ここはアボリジニの聖地なので、登らないで下さい」と書いてあります。写真の上の方を見てもらうと、急に傾斜が厳しくなっていることがわかります。ここには、鎖が張ってあって、それに捕まって登ることになります。想像以上に急坂です。300メートルそこそこのウルルですから、それほど急ではないと思って行ったのですが、この傾斜には驚きました。この傾斜で強風が吹けば、かなり危険です。また、ウルルの岩肌はなぜか湿っていますので、すべり落ち危険性があります。
⑤格安ツアーの罠
確かに安いツアーもあります。それらのツアー日程をよくみると、シドニーに朝ついて(日本は深夜に出発して)、そのまま、ウルルに行けるのかと思えば、途中のアリススプリングで乗り換えで3時間待で、ウルルに着くのは、夕方4時近く。翌朝は5時に起きて、朝日を見に行き、そのまま、エアーズロックに登り、降りて来たら飛行場に向かうというものでした。弾丸ツアーですね。かなり疲れそうですね。疲れたまま、エアーズロックに登るのは危険でもあります。
以上の点に注意して、ウルルを楽しんで下さい。できれば、ウルルは最低でも2泊以上して下さい。1泊では、朝昼晩と表情を変えるウルルを見ることはできません。せっかくだから、ゆっくりと旅程を組むことをお勧めします。ウルルで過ごした時間は、決して忘れることはないでしょう。
ウルルを勧めたお客様達は、必ず満足されています。
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